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田園調布動物病院

お知らせ

はじめてのねこちゃんがお家に来たら

はじめてねこちゃんを飼い始めて、いろいろ病気の予防をしなきゃいけないって聞いてるけれども、よくわからない、そんな風に言われることが度々あります。ここでは、はじめてねこちゃんと暮らし始めた方に、まず、動物病院にて予防しなければならない項目を簡潔にご説明します。
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(1)混合ワクチン

まず、はじめに、ねこちゃんを飼い始めたら、ワクチンが接種されているか確認しましょう。ワクチンは、仔猫(生後半年以内)であれば、2回~3回、成猫であれば毎年一度ワクチンを接種します。かかりつけの獣医師と相談して、その子に適したワクチンプログラムを組みましょう。

ワクチンの種類には、ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症の3つの病気が入った、3種混合ワクチンが一般的です。最近では、それに猫白血病ウイルスの入った4種混合、さらにクラミジア(猫ひっかき病)の入った5種混合などがあります。ワクチン接種の際に、糞便検査も一緒にやってもらうと安心です。

(2)ノミ、ダニの予防

ノミ、ダニは、草藪に潜んでいたり、外で生活しているねこちゃんが持っており、飼いねこちゃんが近づいたときに被毛に飛び乗り、皮膚へ移動して吸血を行います。そして、痒みや皮膚病の原因になります。
ノミは、人も刺しますし、またサナダムシ(瓜実条虫)の媒介者にもなります。
以前はノミ取り首輪などが多く使われていましたが、現在では、少量の液体のクスリを首すじや背中に垂らすスポットタイプが主流になりつつあります。このタイプは1~1ヶ月半に一度、投薬します。通常、3~5月の温かくなる季節より始めます。

当院では、ノミ、ダニ予防にスポットタイプであるフロントライン、アドバンテージを主に処方しています。かかりつけの先生に相談してみてください。

(3) ねこちゃんのフィラリア症

「フィラリア」というとわんちゃんの寄生虫として愛犬家の中では有名ですが、ねこちゃんに感染することはあまり知られていません。ここでいうフィラリアとは、犬糸状虫のことを指していいます。フィラリアは、蚊によって媒介され感染する寄生虫で、「そうめん」の様な長い寄生虫が血液や心臓に寄生する恐ろしい病気です。

フィラリアは、主に食肉目のイヌ科の動物に寄生しますが、ごくまれにねこちゃんに寄生することが判ってきました。ねこちゃん全体の1~2パーセントにフィラリアが寄生しているという報告もあります。特に、わんちゃんのフィラリア症の発症率の高い地域では、よりねこちゃんの発症率も高いといわれています。
フィラリア症になると、なかなか治まらない咳、呼吸困難やおう吐、疲れやすくなったり元気が無くなるなどの漠然とした症状が多いようです。時に突然死をすることもあります。
ただし、ねこちゃんのフィラリアに関しては、いまだ判らないことも多く積極的に予防措置を行っている飼い主の方はまだまだ少ないようです
もし、ねこちゃんのフィラリア症について詳しくしりたい、予防したいという飼い主さんがいましたら、一度かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

◇◆◇不妊手術(避妊手術と去勢手術)について◇◆◇

子供を作らないのであれば、不妊手術も病気の予防や行動治療の一環となります。
室外に出て行くねこちゃんは、発情期になると異性を求めて外をさまよいます。
その際に、交通事故を起こしてしまったり、他のねこと喧嘩をしてしまうことがあります。
雄のねこちゃんは、大人になると、部屋の壁などに臭いの強いスプレーを行うマーキングを行います。
不妊手術はそのような行動を未然に防ぎます。
また、歳をとってからの卵巣や精巣の病気から開放されることもあります。
ただし、不妊後はやや太りやすくなる傾向がありますので、餌の量や運動量に注意します。
不妊手術はたいてい生後半年から一年以降になれば手術を行うことが可能です。
かかりつけの先生に相談してみるとよいでしょう。

以上、ねこちゃんとの暮らしに知っておかなければならない病気の予防措置になります。その他、随時の健康診断や糞便、尿検査などはかかりつけの獣医師に相談し、日ごろより大切なねこちゃんの健康管理に気を付けておきましょう。
なにより病気にさせないのが一番、万一おかしな事があれば、あまり様子を見ずに、早期発見、早期治療を常に念頭に、末永くねこちゃん達と暮らしていきたいものです。