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田園調布動物病院

お知らせ

ウサギの病気 -皮膚炎・かかとの炎症、脱臼・骨折-

■皮膚炎・かかとの炎症

肥満や不適切な環境で飼育すると、細菌による皮膚病や足底、かかとが脱毛してタコのような状態になり、化膿、潰瘍を起こすことがしばしばみられます。
高温多湿な不衛生な環境は、柔らかく柔軟な被毛を痛め、薄い皮膚にダメージを与えます。


【症状】

弛んだ部分の皮膚やお尻の周りに細菌感染を起こしやすくなり皮膚病を招きます。
また金属のメッシュや固い床材で飼育すると、肉球のない足底部に炎症、化膿を引き起こし、膿瘍(膿の固まり)を形成したり、関節に及ぶとうまく歩けなくなってしまったりします。
運動不足や肥満も四肢に負担をかけ、足底に潰瘍を引き起こしやすくなるといわれています。


【予防のポイント】

予防には、あたりまえのことですが常日頃から掃除を行い、しっかりと衛生管理をします。
また空気が淀んで温度や湿度が高くならないようなケージ(メッシュケージなど)で飼育します。
床には、固い素材のものを用いるのではなく、牧草を厚めに敷き詰めたり、ざらつきのないスノコを用います。


【治療】

治療には、局所の消毒や全身的な抗生物質の投与、包帯などの処置を行います。
またそれと同時に飼育環境をもう一度見直し、衛生的に管理し、床を柔らかい素材のものを敷くようにします。
ひどくならないうちに早めに診察を受けるとよいでしょう。

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俗に「ソアホック」と呼ばれる、かかとの炎症


■脱臼・骨折

ウサギの骨はとても軽くできています。
骨を少しでも軽くして、素早く逃げたりするのに都合のよい作りになっているのかもしれません。
したがって同じ体重の犬や猫と比べても骨がとても弱く、また損傷すると治りにくい傾向にあります。
ウサギは神経質な一面をがあり、驚いたりするとパニックを起こし突発的に動くので、そのときにどこかにぶつけてしまったり、つかまえようとするときに思わず力が強くかかったりししてしまって、簡単に脱臼や骨折を起こしてしまいます。
それらが起きやすい部位としては、後肢(頸骨や大腿骨)や脊椎(腰椎など)です。
脊椎を痛めると下半身不随になることもあり、糞尿のコントロールが大変になってしまい車椅子を必要とするウサギもいます。


【予防のポイント】

脱臼、骨折の原因としてもっとも多いのは、高いところから落ちてしまったり、抱き方の失敗よって簡単に起こしてしまいます。
また飼育ケージ内でのトラブルでも多くみられます。
ウサギはもともと立体活動を行わない動物なので、高さに対する恐怖心がほとんどなく、注意なしに簡単に落っこちてしまいます。
部屋の中で遊ばせるときには、ベッドや階段などの段差には十分気をつけたいものです。
また、不安定な抱き方や大きな音はウサギを暴れさせることになり、その結果として脱臼や骨折を招くいてしまうので、いつも優しく上手に扱う方法を知っておく必要があります。


【治療】

骨折や脱臼に対しては、ギプスを使って患部を外部から固定したり、外科的に金属を埋め込んで治療することもあります。