●ウサギの分類
最近、動物病院では、ウサギをみかけるのは珍しい光景ではなくなってきています。
ウサギはよく、ネズミの仲間(げっし目)と勘違いされますが、分類学上はウサギ目(重歯目)として区別されています。(19世紀まではげっし目とされていました)ウサギ目はナキウサギ科とウサギ科に分類されています。
現在のペットとして飼育されている様々なウサギの原型であるカイウサギは、ウサギ科のアナウサギ属に属するヨーロッパアナウサギが起源とされています。
完全草食性、夜行性で、軽い骨格と力強く跳躍できる発達した後肢が特徴的です。
また、糞を2種類することも有名で、コロコロとしたお馴染みの糞と、ブドウの房のような柔らかい盲腸糞があります。
この盲腸糞を食べ再び摂取することでビタミンなどを補っています。
◎ウサギ目(重歯目)
●ナキウサギ科(17種)
・ナキウサギ属
●アナウサギ科(42種)
・ノウサギ属
・アナウサギ属
・スマトラウサギ属
・ピグミーウサギ属
・ワタオウサギ属
・ブッシュマンウサギ属
・アカウサギ属
・アラゲウサギ属
・ウガンダクサウサギ属
・メキシコウサギ属
・アマミノクロウサギ属
●ペットとしてのウサギ
ウサギは家畜化されての歴史が長く、人間の生活と密接して暮らしてきた動物といえるでしょう。
小さな頃から飼育すると人によくなついてくれます。
性格は、それぞれの個体差が大きく、また品種によっても異なります。
小学校などでよく飼育されているイメージからか、とても丈夫で頑丈なイメージのあるウサギですが、いざ飼育してみると、その裏腹に、食餌や環境の変化には敏感な個体が多く、新しい餌を受け付けなかったり、ストレスを感じやすい動物であることも事実です。
繊維質の欠いた食餌では、容易に不正咬合になってしまいます。
これらのケアとしては、飼養管理を正しく元に戻すなどを原因を除去することですが、小さな頃についてしまった食習慣は大人になってから変えようとしてもなかなか難しく、日頃から適切な飼育をするよう心がけておきましょう。