ホシガメ、ケズメリクガメ、ロシアリクガメなどのリクガメでは膀胱結石がよく形成されます。主な症状として、便秘、食欲不振、りきむし仕草をする、尿漏れ、食欲不振などがあります。
また、たまたま健康診断やほかの理由でレントゲンを撮ったときに見つかることがあります。
治療は基本的には処置や手術が必要になります。総排泄口に詰まっている場合は外から引っ張ったり、砕いたりすることで取り出すことが可能です。
レントゲン検査で膀胱内に結石が見つかった場合、排泄される大きさ(骨盤の隙間より小さい)であれば、様子を見ていくことになります。しかし、排泄できない大きさであれば、甲羅を切って結石を取り出す手術が必要になります。
当院はリクガメの膀胱結石の摘出手術に関し、全国でもトップクラスの手術数を誇り、また2008年に院長が考案した手術法は、英語論文にもなり、いまでは欧米、アジア諸国でも実施されています。切り取った甲羅の癒合が良好な術式を行っています。リクガメの膀胱結石が見つかりましたら他院からの紹介やセカンドオピニオンも可能ですので是非ご相談ください。