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田園調布動物病院

お知らせ

プレーリードッグの飼育

プレーリードッグは、広大な草原地帯に群れをつくり、トンネルを掘って生活しています。そのため、飼育下の限られた環境では、与えられている餌の関係もあり、どうしても太りやすくなってしまいます。
ヒマワリの種などの脂肪分の高いものは、与えたとしても最小限にとどめておきましょう。また、運動不足解消に部屋の中で遊ばせるといいかもしれません。しかし、何でもかじってしまうので目の届く範囲で放し、特に電気のコードなどは事故のもとですので、十分注意する必要があります。



・ケージ

プレーリードッグは、大草原に縦横無尽にトンネルを掘って生活をしているため、その運動量はかなりのものになります。飼育ケージ内ではどうしても運動不足になりがちなので、なるべく広いものを用いるのが理想的です。また、穴を掘るという欲求を満たすために、ある程度床材を深く敷いたほうがストレスの発散にもなるでしょう。実際には、大型のラビットケージや犬用の組立ケージ、水槽などをもちいる事が多いようです。プレーリードックは、げっ歯類のなかでも特に歯が頑丈にできているため、メッシュ部分は太くしっかりとしたステンレスの素材で出来ているのもを用意します。また手先が器用なので、開閉口にはナスカンや鍵を付けておきます。

・巣箱

巣箱は、かじっても害のないように木製のものを用意します。また巣箱とは別に木の枝などをいれておくと歯の摩耗を期待したり、ストレス発散になります。かじられてしまうので、消耗品として考えましょう。

・トイレ

プレーリードックは1カ所で糞をすることがほとんどありません。大抵は排泄箇所を決めずにあちらこちらしてしまいます。従って、必ずしも設置する必要はありません。

・水入れ

運動量が多く、器状のものはひっくり返し不衛生になってしまうので、ボトルタイプのものを使います。プレーリードッグは、水を飲むとき以外に、ケージやボトルのノズルなど暇を見つけてはガチガチと咬むので、ノズルもステンレスでできたしっかりとしたものを選ぶようにします。

・食餌

プレーリードッグはほぼ草食に近い雑食性で、機会があれば昆虫などの動物性タンパク質を摂取していると考えられています。草食動物用(ウサギ,モルモット用)ぺレットフードまたはプレーリードッグ用ペレットフードを中心に,果物・野菜類,乾草を加え主食として、おやつ程度に種子類,動物性タンパクを与えます。 理想的には、チモシーなどのイネ科植物を中心としてつくられたペレットで、低カロリー、低タンパク、低脂肪、高繊維であることです。
 ピーナッツやレーズン、その他人間の食物をおやつに与えることは肥満にしてしまうばかりではなく、肝心の主食を食べなくなってしまたり、様々な病気の原因になってしまうので注意すべきです。

・飼育環境

環境温度20.5~22℃,湿度30~70%が理想的といわれており、極端な温度変化に対して弱い一面をもっています。ペットとして飼育されているオグロブレーリードッグは、冬眠することはありませんが、飼育環境の気温5℃を下回ると数日間眠り続けることがあります。


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