●プレーリードッグの分類
プレーリードッグとひとくちにいっても、プレーリードッグの仲間にはリス科プレーリードッグ属に含まれるオグロプレーリードッグ、オジロプレーリードッグ、メキシコプレーリードッグ、ユタプレーリードッグ、ガニソンプレーリードッグの5種が知られています。
プレーリードッグの住んでいる地方では、牧草や農作物に害を与えることから大量に駆除された歴史があり、生息数が激減し、中には絶滅の危機にさらされているものもいます。
ペットとして日本で飼育されているプレーリードックのそのほとんどがオグロプレーリードックという種類です。オグロプレーリードッグは、アメリカ合衆国の中央部にある大草原にトンネルを掘って暮らしており、家族単位(コテリー)で集まり、グループ(ワード)を作っています。このワードがいつくも集まって「タウン」と呼ばれる大きなコロニーを形成して高度な社会機能つくりだします。
本ブログ内のプレーリードックとは、以下オグロプレーリードッグについて述べます。
●ペットとしてのプレーリードッグ
プレーリードックを飼育する上で忘れてはならないことがあります。それは、プレーリードックのそのほとんどは野生下で捕獲され日本へ輸入された野生動物であるということです。犬や猫などと違い家畜化されたペットと異なり、思わぬ病気(人畜共通伝染病)を持っている可能性があるということです。そんな背景の中2003年4月より、感染症法により輸入禁止になり、事実上2003年8月以降輸入されなくなってしまいました。したがって現在プレーリードッグを飼育している方は大切に飼育することはいうまでもありません。
プレーリードックは集団生活を送っていることから、とても人なつっこい性格をもっています。しかし繁殖期の冬場を迎えると、突然気が荒くなったりするので注意が必要です。個体によっては夏場に気が荒くなるものもいますし、年間を通じておとなしいという個体まで様々なようです。気が荒くなるのを防ぐ意味で、飼い主さんによっては去勢手術を希望することもあります。