●シマリスの分類
シマリスは、げっ歯目リス科シマリス属に分類されています。他にリス科の動物として主にムササビやモモンガ、ジリス、プレーリードッグなどが日本でペットとして飼育されています。
シマリスは、ロシア、中国、朝鮮半島などのユーラシア大陸北部と日本では北海道に生息しておりシマリスだけでも数亜種が知られています。主にペットとして飼育されている種類はチョウセンシマリスですが、最近ではペットとして飼育されていたシマリスが逃げ出し、本州などで帰化したり日本固有種のエゾシマリスのとの交雑が懸念されています。
●ペットとしてのシマリス
シマリスはいったん慣れると手乗りや肩乗りのペットとして楽しめる反面、性成熟に達し、発情すると急に触れなくなり噛みついてくる個体もいます。通常、秋口から冬にかけてこうした行動がみられます。
シマリスは単独で生活しており、冬眠中も1頭で過ごすので、この時期のシマリスは飼い主さんを自分のなわばりに入ってきた敵と認識しているのかもしれません。
シマリスを飼育する上で一つ理解しておかなければならないことは、ペットとして飼育されるシマリスの多くは野生下のシマリスを捕獲してきているといことです。したがって乱獲が進めば現地での生息数はいずれ減少していくことが考えられます。リスを飼育するにあたっては「野生動物を飼う」ということを十分に認識しておく必要があります。